Bring Japanese Beauty Home!

Crafting Opulence and Serenity: Japanese Artisanal Treasures to Grace Your Home with Style

織物

西陣織美術工芸あさぎ

西陣織は、皇族貴族たちの豪華絢爛な装いとして、1000年以上昔から時間とお金に糸目をかけずに美を追求してきました。ジャガード織機の導入など進化を続けながら、更なる高みを目指しています。

西陣織美術工芸あさぎは、西陣織最高の技術であり精緻を極める1800口織ジャガードを使用しています。一般的な西陣織の4〜9倍以上の精密さで織ることが可能となり、表現の幅が大きく広がりました。フランスの有名ブランドでも使われているブラジル・ブラタク社の「6Aグレード」の最高級のシルクや、純度 999‰の本金箔・プラチナ箔を使った最高級品には、西陣織の技術、歴史、美意識が全て込められています。

着物の需要が激減する中、伝統を守り抜こうと、西陣織美術工芸あさぎは西陣織の新しい可能性を広げることを試みています。西陣織をハレの装いだけでなく、人々の生活を彩る美術工芸品として普及させるため、西洋画などこれまでとは全く違う色彩・表現に挑戦しています。

最高級の丸帯、額装から、お手頃なインテリアまで幅広い作品を制作しています。ぜひコレクションをご覧ください。

コレクション

陶器

亀京窯

通常の焼締は分厚く、表面もざらざらとしていて、その力強さが味わいの一部です。しかし、亀京窯の丹波音羽焼は、その焼締の中にも繊細さと美しさを宿しています。薄く、繊細な作りと自然釉が生み出す景色と艶は、まさに女性陶芸家の繊細な美学を映し出してしています。

自作の薪窯で1000度以上の高温で3日間焼き上げた作品は、人工的な灰の吹きかけなど一切なく、全て自然の力によって仕上げられています。ひとつとして同じ形、景色のものはなく、それぞれが独自の魅力を備えています。

価格は抑えられていますが、それは多くの人に使って欲しい、という作家さんの願いからであり、作家さんがそのために手間暇を惜しまず、一つ一つ丁寧に作り上げています。詳しくはストーリーをぜひご覧ください。

コレクション

ストーリー

西陣織の歴史と未来

西陣織の歴史とその技術について。

西陣織の起源

西陣織は日本の文化風土の中で約1500年の年月をかけて育った織物です。

渡来系豪族である秦氏が持ち込んだ養蚕と機織り技術に起源を持ち、京都の宮廷文化、仏教文化や、武家、町衆など様々な有力者たちの文化と共に発展を続け、独自の美と高度な技術を生み出してきました。

西陣織の発展

その昔、西陣織は高機(たかばた)と呼ばれる手織機が使用されていました。経糸(たていと)を持ち上げる人、緯糸(よこいと)を通していく人と、二人がかりで作業を行っていたため、一日に織ることができる量は限られていました。

また、繭玉から糸を作り、染色、図案の製作から糸の配色など20もの製作工程は、全てそれぞれの専門家によって担われていました。まさに手間暇のかかる高級な絹織物です。

明治になり、東京に遷都すると需要が減少し危機に陥りますが、フランスのリヨンよりジャガード織機の技術を取り入れることで業界を活性化させました。

西陣織の新しい道

ジャガード織機他、機械化によって織上がりが劇的に加速し、より多様で高品質な製品を生産できるようになりました。

需要も拡大し、一時は西陣も大変な賑わいを見せましたが、人々の着物を着る習慣が廃れるにつれ消費は減少し、西陣界隈で絶えず聞こえていた機織りの音も、近年はほとんど聞かれなくなってしまいました。現在、伝統を後世に残すため新しい販路を開拓するべく、西陣織はネクタイやテキスタイル、インテリアとして新しい方向性を探り始めています。

Rui Arts and Craftsが西陣織美術工芸あさぎに見る、西陣織の未来

西陣織美術工芸あさぎは西陣織を美術工芸品として、伝統と現代技術を融合させ、機能性と共にその装飾性を装うのみならず、生活空間を豊かに彩る室内装飾品へと変貌させました。

抽象化された現代的なグローバルな美ではなく、あえてローカルな美を1800口織ジャガードという最新技術によって織り続けています。西陣織が長い歴史の中で育んできた京都の美意識、自然への畏怖、宗教観を現在最高の技術で伝えることが、伝統工芸としての役割の一つであるとも考えます。そしてそれを支えるのは、西洋絵画を西陣織で表現するなど、未知なる世界への探究と技術向上への飽くなき欲求です。常に異文化と未来に開かれた心が、真に伝統を生かし守るのです。我々は過去に未来に、西に東にと様々な異文化の関係の中で自己を認識することで、グローバル化する文化と上手に共存できるのではないでしょうか。

 

西陣織美術工芸あさぎのテクニック

 

 

1800口織ジャガード

1800口織ジャガードは西陣織美術工芸あさぎが誇る、最新のジャガード織機です。通常、西陣織で使用されているジャガード織機は、400口・600口・900口・1200口のものがあります。巾約30cmを織る際に、経糸と緯糸が交差する数(口)が多ければ多いほど、細かな柄を織ることが可能になります。それを西陣織美術工芸あさぎでは、西陣織最高の織技術1800口交差にすることで、4倍以上の繊細さで従来難しかった曲線などの表現を可能にしました。

また、西陣織美術工芸あさぎは、西陣織の織元として丸帯を織り続けています。丸帯は通常の帯の2倍の幅で織られます。裏表に柄が織られているため、帯としてお仕立てすると全部で4~8通りの帯としてお結びいただけます。その豪華さから、丸帯は最も格式の高い帯といわれています。

西陣織の美の真髄を極めた技術はテクノロジーと結びつくことで、服飾や装飾品として、以前よりも多くの人々にこの美しさを届けられる可能性を秘めています。高度な印刷技術とは全く違った、最高級の絹糸を使った工芸品は、空間での立体感と存在感、圧倒的な本金箔・プラチナ箔の輝き、歴史と人の手が作り出した暖かな質感を持ち、デジタル化する社会の中で生きる私たちに、ほっとした空間を作り出してくれるものです。そして何より、見るものにその技術と美の探究精神への畏敬の念を抱かせるものと思います。

技術と研ぎ澄まされた感性の集合体 

西陣織の制作過程は大変細かく分業されており、それぞれに高度な技術と感性を持った専門家が必要とされます。その全工程はまさにオーケストラのようで、織屋が指揮者の役割を果たします。

西陣織美術工芸あさぎの帯の柄は、元となる絵画からモチーフを借用し、そのサイズや配置を変えることによって、帯として最上級のものへとなるよう作り込まれています。また、色の再現も多くの糸が干渉しあうため、限られた数の色糸を組み合わせることによって、色を構想していかなければなりません。あえてオリジナルの画と違う色を使用することで、織物としての色のバランスを整える必要もあります。

これらはすべての過程の作業に影響しますので、まさに高度な色彩感覚と構図感覚のオーケストレーションです。

 

 

 

 

亀京竈

亀京窯で制作される陶器は丹波音羽焼と名付けられています。

焼締めに女性らしいエレガンスを

女性陶芸家、中井絵夢さんは、高校生の頃から陶芸に魅了され、京都伝統工芸大学校卒業後、5年間丹波焼作陶家のもとでの修行を積んだ後、独立されました。

現在ガスで焼く小さい窯も多い中、家族と共に山奥にて木を切り出したりしながら、自作の窯で昔ながらのやり方で高温で焼く亀京窯を若くしてはじめました。学生時代から窯の作り方などを図書館で研究するなど、なんでも自分で作ってしまおうという発想と、納得がいく作品を作りたいという強い探究心を持たれた方です。

絵夢さんの作品は日常に溶け込む工芸品でありながら、彼女自身の個性も反映されています。艶やかで繊細な、ある意味で焼締めらしからぬ作品を作る、その姿に強い個性と彼女の美的感覚が表れており、それが作品の強い印象になるのではないでしょうか。

特徴はその薄さと艶。厚くてザラザラ感が多いどちらかという力強い印象の焼締めを、使いやすさを考えてあえて薄く、そして磨きを強くすることで艶を出し、他の焼締めにはない優美さ、繊細さを出しています。さらに、高温の伝統的な窯で焼くことで出る自然釉の美しさも特筆です。

彼女の思いは日常に使える器を、手に入れやすく、使いやすく提供することにあります。抑えられた値段設定、ご飯茶碗は、ご飯粒が器にくっつかないように、カップは口当たりが良いように、とっては重さを感じにくく持ちやすいように、と細かい想いが随所に現れています。

土は様々な産地の物を使い、色も様々。自然が発する色から、顔料を土に混ぜて微妙な色を出したりと、絶えず新しいことに挑戦し、これからも様々な器を生み出してくれることと思います。 現在は、最愛の故郷亀岡の土で器を作りたい!と強い情熱を持って土を探しているとのこと。また、趣味の料理が高じて、一日店長を務めるなど、将来は自分の器を使ったお店を始めるという夢もお持ちです。

自然と調和した生活の中で丁寧な生活をしたい、という人々の心を打つ器を作り続けてくれることと思います。

 

 

  • 西陣織って丈夫なの?

    西陣織は、親子三代にわたって受け継ぐことのできるものですから、その耐久性は大変高いです。本来は帯や着物として作られたものですので、それに耐えうる丈夫さを備えています。

    使用する生糸は、生産量の90%近くがフランスの有名ブランドに使われているという、ブラジル・ブラタク社の「6Aグレード」を丁寧に染めあげていますので、色落ちもしにくくなっています。

    美術館でもガラスケースなどには入れず、そのまま吊るして飾られています。直射日光や、極端な湿度や温度を避けられれば、日常的にお部屋に飾られていても全く問題ありません。

  • 器が割れてしまったら!

    お気に入りの器が割れてしまった時、欠けてしまった時のガッカリ感を考えると・・・と陶器の購入を躊躇う方。陶器は割れたら違う器に生まれ変わることができるのです!

    写真は亀京窯で割れたぐい呑みを修理したものです。金継ぎもありますが、ちょっとお高いな、と思われる場合は、漆のみで継いでもまた違った趣になります。さらに一部黒い漆を重ねてデザイン性を高め、モダンなぐい呑みに生まれ変わった例です。

    器は生きています。使い込むほど変化しますし、破損もまたそんな変化と味わいの一部です。1つのものを長く大切に使う、そんな生活に陶器の器は適しています。

  • 写真と実物は同じ?

    写真と実物は全く同じものではありません。色は写真撮影の環境や、お使いのデバイスの設定により微妙な違いが出ます。また、Rui Arts and Crafts の作品の特徴として、西陣織の金箔や丹波音羽焼の自然釉の艶は、驚くほどに光を反射し、角度によって様々に表情を変えます。写真ではその一瞬のみを捉えることしかできませんのが、その輝きをあえて抑えて写してしまうと、作品の良さもまたお伝えできません。できる限り動画なども添えて立体感をお見せできるようにしていますが、ご質問があればいつでもメールやチャットにてご連絡いただければと思います。

  • 丸帯は観賞用ですか?

    丸帯は和装の時の帯として実際にお使いいただくために作られていますが、もちろん鑑賞用としてもお楽しみいただけます。
    丸帯とは、表裏どちらにも柄を織り込まれ、両面を使うことができる最高級の帯です。各面半分ずつ柄を変えることで、4~8通りの柄の帯としてお結びいただけます。西陣織で織ることができる多彩な帯の最大幅となり、飾られても存在感のあるものです。
    実際にお結びいただける帯として製織されていることは、帯の中心部(お腹部分)となる箇所の柄の向きが、他の部分と異なり横向きになっていることから分かります。

    丸帯には、花鳥風月、百人一首、源氏物語絵巻、旧所名跡など日本文化にまつわるモチーフを題材としています。帯は日本文化のさまざまなストーリーを語りながら、装う人を美しく飾るのです。

Rui Arts and Crafts

Rui Arts and Crafts は The Earth and Humanity の日本工芸品部門として、日本の素晴らしい作品を世界に向けて発信し、世界の日常に日本の美意識を浸透させると同時に、日本の伝統技術を残したい、という理念のもとに運営されています。

20年のヨーロッパ生活で、いつもなぜ日本には西洋のものが溢れているのに、日本のものがこんなに少ないのか、不満に思っていました。素晴らしいものが沢山あるのに・・・その思いから京都に移住してきて様々な工芸品を見て歩き、海外の生活にも馴染むのではないか、と思うものをまずは紹介していきたいと考えています。和と洋が絶妙にブレンドされた現在の日本の生活にもより馴染みやすい工芸品と思いますので、ぜひ日常生活に取り入れていただきたいです。